ロマンチカ宝塚’04

無類のMac好きが、Windowsを使うようになり約5年。自分で言うのもなんだけど、パソコンっていう物体が好きみたい。
ソフトハード問わず、奥の奥まで探検したがるタイプです。でも、知らないところまで触りたくなるのが玉に傷。Mac時代は何度も再インストールをして蘇生させ、また壊し。
これ、Windowsになってからは、『システムの復元』に世話になってます。Windowsの、褒めてあげてもいいかなと思った所のひとつ。どんなに障っても、復元ポイントがあるからその時点まで戻れる。。

さて。
私は、御存知の通りいつもびれっじのパティオに感想を書かせて頂いてます。が、『花舞う長安/ロマンチカ宝塚’04』に関してだけは、感想に結論を出せないまま今に至ってしまいました。書きたい事はたくさんあったのに、まとまらないでいるうちに公演が終わってしまい、あれから一年という時間も過ぎてしまいました。心にいつも消化し切れなかった思いが残っていて、一度どこかで吐露しておきたいと常々思ってきました。にもかかわらず、さすがに一年も経つと、思った事感じた事が曖昧になってきて。悲しい現実。

ただひとつ。
確実に覚えてる瞬間。

フィナーレのパレードの前の、ワタルくんが歌を歌うその直前に、大階段を振り返って見上げていた、その姿。
公演当時から、観客よりも誰よりも近くで、自ら降りてくる大階段を見上げるワタルくんを、私は私の『復元ポイント』に決めていました。
過去の全てを完璧に記憶出来ないから、意図的に決めた場面を記憶していく方法。今、この瞬間を覚えておこうと決めておくやり方。

人は、幸せな時には幸せに気づかず、いつも失ってから後悔する事ばかり。だから、何でも無い日に今日は幸せだなあと思い、その記憶を記録しておきたいと思ったりしてる。あの時にこっそり決めて心のHDDに記憶させたあの瞬間、おなじ空間に居られた瞬間を、いつでも取り出せるようにずっと大切にしまってある。

（出来る事ならワタルくんの記憶の中にも大階段を見上げた瞬間の記憶が残っていますように。）